2011年、アメリカ・カナダ・日本
2012年9月15日(土)日本劇場公開
監督・脚本・音楽・撮影・編集・プロデュース・原作 『岩井俊二』
出演 『ケヴィン・ゼガーズ』 サイモン役(主人公)
出演 『アデレイド・クレメンス』 レディバード役
出演 『蒼井 優』 ミナ役
出演 『ケイシャ・キャッスル=ヒューズ』 ゼリーフィッシュ役
出演 『アマンダ・プラマー』 ヘルガ役
出演 『トレヴァー・モーガン』 レンフィールド役
出演 『クリスティン・クルック』 マリア・ルーカス役
出演 『レイチェル・リー・クック』 ローラ・キング役
岩井俊二監督の最新作を観て来ました!
しかも岩井監督自身による舞台挨拶付き!
監督ご本人も語っておられますが『これはファンタジーでも、ヴァンパイアものでもありません』との事。だからと言ってガッカリする事は有りません。
ある意味、ちゃんとヴァンパイアしてます。
ストーリー
教師と言う、表の顔をもつ『サイモン』だが、実は裏では、闇サイトで自殺志願者を探し、血を抜き取ってはそれを飲み、殺害しているモンスターなのである。しかし、言葉巧みに相手に近づき、上手い事を言って、相手の同意を得て犯行をしてるから、殺人鬼なのに普通の青年に見えてしまうから恐ろしい。
感想
最初は、あまり期待をせずに観に行ったのですが、舞台挨拶で岩井監督本人から制作秘話を聞いたり、映画パンフレットを読んだりして、この映画の奥深さをしり、こんな表現も有りだな!と納得。
ヴァンパイアのようで、そうじゃ無いんだけど、ある意味ヴァンパイアな映画。
これは人間サイモンの生き様を描いたヒューマンストーリーです。
観に行く際には、公式ホームページでじっくり予習をしてから行くとよいでしょう。
もう一つ裏話
実は以前にも同じような企画をしていたのだが、似たような事件が日本で起こり企画は頓挫。今回も制作中にアメリカで似たような事件が起こり、『ヴァンパイア逮捕』との報道が有ったそうで、日本なら『ヴァンパイア?逮捕』とクエスチョンマークが付く所ですが、あちらでは極当たり前に『ヴァンパイア』と言ってしまうところなんかが、日本との文化の違いなんですね。だから吸血鬼伝説がある地方では、この映画は『ヴァンパイア』となり、吸血鬼がただのフィクションでしかない日本では、『ヴァンパイア?』と成るのでしょう。又、監督自身、ヴァンパイアにのめり込んだ時期があったそうで、この映画に込められたメッセージには、熱いものを感じました!
ついでに言っとくと岩井監督さんは、日光が苦手だそうですよ。
(2012年9月22日、土曜日編集)