全2巻
著者『そえたかずひろ』
吸血鬼一族『ドラクール』と魔族との戦いの物語。
初代ドラクール公が、魔王ガリマルディを倒し、封印してはや1万2千年。魔族が住まう異世界を統治するドラクール一族の当主は、先祖代々『魔王』を封印続けてきたのだった。
だが、ここへきて重大な問題につきあたる...
当主たるもの、魔王を封印するだけの能力が無ければならないのだが、直系の男子にはそれが無かった。現当主の余命はいくばくも無く、早急に当主を選ばなくてはならない。
そこで、人間の世界へと移り住んでいた、ドラクール一族の末裔である、女子高生の『アキバ』に白羽の矢が立ったのだが...
やはり後継者争いはどこにでも有る、女ヴァンパイア『カーサ』が名乗りをあげ、アキバを妨害するので有った。
そんな矢先、遂に現当主が息を引取り、後継者が決まらぬまま、魔王ガリマルディの復活を許してしまうのだった...
なかなか興味深い世界感で、よく出来た内容だと思います。
(2012年7月31日、火曜日編集)