ユニバーサル・ドラキュラ・シリーズ

ユニバーサルのドラキュラシリーズ5作品を紹介します。

(モンスター レガシー コレクターズBOXに収録のDVDを観賞しました)

 

魔人ドラキュラ レガシーBOX、収録作品

①魔人ドラキュラ(ベラ・ルゴシ版)

②魔人ドラキュラ(スペイン語版)

③女ドラキュラ

④夜の悪魔

⑤ドラキュラの屋敷(日本劇場公開題名:ドラキュラとせむし女)

 

※モンスター レガシー コレクターズBOXには、ドラキュラ以外にも狼男やフランケンシュタイン等の、モンスター映画も収録されています。

魔人ドラキュラ レガシーBOX(DVD)

モンスター レガシー コレクターズBOX(DVD)




『魔人ドラキュラ』ベラ・ルゴシ版

ユニバーサルのドラキュラシリーズ第1作

原題(Dracula)

 

1931年作品

 

監督 『トッド・ブラウニング』
原作 『ブラム・ストーカー』

脚本 『ギャレット・フォート』
主演 『ベラ・ルゴシ』 ドラキュラ伯爵役
出演 『ヘレン・チャンドラー』 ミーナ役
出演 『デヴィッド・マナーズ』 ジョン・ハーカー役
出演 『ドワイト・フライ』 レンフィールド役
出演 『エドワード・ヴァン・スローン』 ヴァン・ヘルシング教授役

 

ドラキュラ映画としては、吸血鬼ノスフェラトゥに先を越されてはいるが、魔人ドラキュラは、正式に原作の映画化権を獲得している為、公式にはこちらの方が世界初のドラキュラ映画と成る。

 

映画が75分と短いので、原作をかなり省略しており、ルゴシの迫力は良いのだが、全体的にゆったりとした感じで、眠気に襲われてしまう。
(・_・;

 

しかし、公式世界初という事で、歴史的な価値は有るので、一度は観ておきたい1作。

 

 

(2012年8月11日、土曜日編集)

DVD

DVD


Blu-ray(ドラキュラ以外も収録)



『魔人ドラキュラ』スペイン語版

ユニバーサルのドラキュラシリーズ第1作のスペイン語版

原題(Dracula/Spanish Version)

(ベラ・ルゴシ版は、早朝から夕方にかけて撮影され、スペイン語版は同じ撮影セットを使い、別グループで夜間に撮影された)

 

1931年作品

 

監督 『ジョージ・メルフォード』
原作 『ブラム・ストーカー』
脚本 『ギャレット・フォート』
主演 『カルロス・ヴァラリアス』 ドラキュラ伯爵役
出演 『ルビタ・トヴァール』 エヴァ役
出演 『バリー・ノートン』 ファン・ハーカー役
出演 『パブロ・アルヴァレス・ルビオ』 レンフィールド役
出演 『エドゥアルド・アロツァメナ』 ヴァン・ヘルシング教授役

 

ルゴシ版と脚本家は一緒ですが、こちらの方が104分と長く、その分シーンが追加されており、より原作に忠実に成っています。またルゴシ版と比べ、本作の方がスピード感が有り、活力が有る様に感じました。

 

 

(2013年1月4日、金曜日編集)

モンスター レガシー コレクターズBOX収録のDVDでは無く、

『魔人ドラキュラ(スペイン語版)』と『女ドラキュラ』のみのセット版が後に発売されました。

収録音声は未確認です。2014/8/25(月)


『女ドラキュラ』日本語吹替版

ユニバーサルのドラキュラシリーズ第2作

原題 『Dracula’s Daughter』

直訳すると 『ドラキュラの娘』


ジャンル:ホラー、ちょっぴりラブ

1936年作品

 

監督 『ランバート・ヒリヤー』
原作 『ブラム・ストーカー』
脚本 『ギャレット・フォート』
出演 『グロリア・ホールデン』 マリヤ・ザレスカ役 (ドラキュラの娘)
出演 『マルガリート・チャーチル』 ジャネット・ブレイク役
出演 『エドワード・ヴァン・スローン』 フォン・ヘルシング博士役
出演 『アービング・ピシェル』 サンダー役

 

【ストーリー】
物語は、ヘルシング博士が、ドラキュラを退治したその時から始まり、ヘルシング博士は殺人罪で逮捕され、ドラキュラの死体は、ドラキュラの娘(マリヤ)に盗まれてしまう。そのお陰でヘルシング博士は、殺人罪からは逃れられるのだが、危険視されている事に変わりは無い。

一方、マリヤは、吸血鬼の呪いから解放されたくてドラキュラの死体を焼き払うのだが、それが叶わず、夜な夜な人の生き血を吸いさまよい、もがき苦しんでいた。
そんな折、マリヤは、精神科医のガース博士に出会い、自身の精神の解放を彼に求めるのだが、次第に恋心が芽生えていったようだ...

しかし、吸血鬼の犠牲者達を診ているうちに、ガース博士とヘルシング博士は、マリヤが吸血鬼だと知り、彼女を退治しに向かう...

 

【解説・感想】
物語の大筋は、ドラキュラを連想させる場面が多いですが、吸血鬼が『ドラキュラの娘』という設定なので、それに合わせて、上手くシナリオが作り上げられています。マリヤも非常に魅力的で、観てるこっちまで虜に成りそうでした。
チョットした恋の駆け引きみたいな演出も有り、ニヤケました。

 

 

(2013年1月5日、土曜日編集)


『夜の悪魔』日本語吹替版

ユニバーサルのドラキュラシリーズ第3作
(シリーズと言っても、他の作品との関連は無い)

原題 『Son of Dracula』
直訳すると 『ドラキュラの息子』


ジャンル:ラブ、ホラー

1943年作品

 

監督 『ロバート・シオドマク』
原案 『カート・シオドマク』
脚本 『エリック・テイラー』
出演 『ロン・チェイニー・Jr.』 アンソニー・アルカード伯爵役(ドラキュラ)
出演 『ルイス・オルブライトン』 キャサリン・コールドウェル役
出演 『ロバート・ペイジ』 フランク・スタンレイ役
出演 『イヴリン・アンカース』 クレア・コールドウェル役
出演 『フランク・クレイヴン』 ハリー・ブリュースター博士役

 

【ストーリー】
キャサリンは、アルカードが吸血鬼と知った上で屋敷に招き、偽りの結婚をしてしまう。
実はキャサリンは、不死者と成って恋人のフランクと永遠に添い遂げたいとの夢が有ったのだ。
だが、キャサリンの本当の目論見を知らぬ、婚約者のフランクは、アルカードに戦いを挑んでしまい、事態は思わぬ方向へと向かってしまう...

 

【感想】
悲しい恋物語です(T_T)
本家のドラキュラより、こっちの方が良いかも。

 

【解説】
アルカード『Alucard』とは、ドラキュラ『Dracula』のスペルを逆さにした偽名で、本作を観る限りでは、どうやらドラキュラの末裔のようです。
DVDに付属の解説書では、ドラキュラ本人との解説が有る。

 

 

(2013年1月5日、土曜日編集)

モンスター レガシー コレクターズBOX収録のDVDでは無く、

『夜の悪魔』の単品DVDが後に発売されました。

収録音声は未確認です。2012/8/25(月)


『ドラキュラの屋敷』日本語吹替版

ユニバーサルのドラキュラシリーズ第4作
(シリーズと言っても、他の作品との関連は無い)

原題 『House of Dracula』
直訳すると 『ドラキュラの館』

日本劇場公開題名 『ドラキュラとせむし女』

ジャンル:ホラー

1945年作品

 

監督 『アール・C・ケントン』
脚本 『エドワード・T・ロウ』
出演 『ロン・チェイニー・Jr.』 ローレンス・タルボット役(狼男)
出演 『ジョン・キャラディン』 ドラキュラ伯爵役
出演 『マーサ・オドリスコール』 ミリッツア・モレル役
出演 『ライオネル・アトウィル』 ホルツ警部役
出演 『オンスロウ・スティーヴンス』 フランツ・エーデルマン博士役

 

【ストーリー】
エーデルマン博士(医者)の元にドラキュラが現れ、昼間でも外出出来る様にして欲しいと、治療の依頼を受ける。
しばらくして、また怪しい男が現れ、今度は狼男に変身しない様にして欲しいと頼まれる。
そして、今度は、エーデルマン博士の居城の下に有る洞窟からフランケンシュタインの怪物まで発見される...
で、ドラキュラが看護婦さんに手を出すもんだから、博士は退治しようとするんだけど、それが元でとんでもない展開に成ってしまう。

 

【感想】
時間が67分と現代からすれば随分短い映画で、中間辺りでなんだコレは?みたいな感じに成りますが、少し我慢すれば、面白い展開に成って行き楽しませてくれます。

 

【解説】
初期のユニバーサル・モンスター映画の内、ドラキュラ、狼男、フランケンシュタインのシーンを彷彿させる映画が有る。
ヒュー・ジャックマン主演の『ヴァン・ヘルシング』がそうなんだけど、『ドラキュラの屋敷』のシーンや設定とソックリな場面が『ヴァン・ヘルシング』には度々登場する。観比べてみると面白いかも。

 

 

(2013年1月5日、土曜日編集)

モンスター レガシー コレクターズBOX収録のDVDでは無く、

『ドラキュラの屋敷』の単品DVDが後に発売されました。

収録音声は未確認です。2012/8/25(月)